四川省の山々を背に
四川省の山旅
 
2009.09.05
久保 政次郎
私たちは高山病対策として事前に低酸素室に入って(1.5時間程自転車をこいだりして) 体が高山病に耐えられるように何日もトレーニングして来ました。
所が12日の高度順応のハイキングで家内は高山病になってしまった。 3500m位の低い所であったのに。 体調が良くなかったのだろう「頭が痛い、痛い」と言いながら「げぇーげぇー」と食べたものを吐いていた。
典型的な高山病です。
明日の登山は無理かもしれない。

13日は乾溝山(5020m)を登山することになっていた、乾溝山の頂上では四姑娘山も目の前に見えて後ろをみればミニヤコンカ(7556m) も見える予定でした。 登山の計画を通訳の兄さんに話してもチンプンカンプン?事前にネットで連絡しておいたことが全然通じていない、 更にこの兄さんは登山の知識も経験もないのだ。「まいった〜中国はこんなものなのか?」。
メールで事前に山の地図を送って欲しいと頼んだところ「山の地図なんて在りません」と返事が返ってきたのがとても心配だったのが当たってしまいました。
明日の登山は朝5時には出発したいと言っても「食事が出来ない」とか「暗いから無理だとか」まったく話にならなかった。 この時点で明日の登頂は無理だとさとった。

13日は 結局7:30分にホテルを出発。車で途中まで行ったらそこで山のガイドをひろって更に車で4000mの所まで行きます、 そこから乾溝山を目指して登ることになっていました。
高度3000mの(高度計つきの腕時計を持っていたので高さは解っていた)所で山のガイドさんと落ち合うと、 ガイドさんの家の裏から登るというのです。 「うそ〜話が違うでしょう〜」1日で標高差2000mを登って降りてくるのは無理です。 通訳に話しても「これで絶対良いのです」と分からないこと事を言って取り合ってくれなかった。 山のガイドもいいかげんで15分も歩くと一休みする。やる気があるのかな〜と心配です。 山道を歩かないでかまわず山の上を目がけて道なき道を真っ直ぐに登山です。(ひょっとしたら自分の家の裏山に行っただけなのかな〜?)


ヤクーとにらめっこ

私は膝を痛めているために(本来は登山できる体調ではなかったのですが)ダブルストックで「ひぃーひぃー」言いながら登っていった。
高いところなので酸素も薄くて5時間ほど歩くとヘロへロに疲れてしまった。高度計を見ると4100mです、 打ち合わせをきちんとしなかったのが失敗で残念でした。(いい加減な登山計画だったな〜。) この日のうちに後1000m上まで登って下山するのは絶対無理です。
食事をして下山することにした。食事が終わるころでした、食事の匂いを嗅ぎ付けてヤクーが20頭くらいドドッーと突進してきたのです。 あの角で突き上げられて殺されるかもしれないと真っ青になってガイドの後ろに隠れた。 (このときだけはガイドが役にたったのです。「動かないでください、じっとしていれば多分襲わない」と言いました)
ずーっとにらみ合いが続いたのですが5分ほどしたらヤクーは去っていきました。ああ〜恐ろしかった。

この山は高度4000mでも高山植物は一面に咲き乱れています、所が残念なことに山一面に馬、牛、ヤクーの糞だらけです、 この糞を肥料にして花々が咲き乱れているのです。 油断して下山途中にツルッと滑ったと思うと糞をふんづけているのです。(まったくしゃれにもならない)

続く (この次は幻のブルーポピーの写真等を送りますね)


咲き乱れている花々


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